5月16日ゼミ内容
1. 総合演習
『世界の歴史25』の最終章を講読しました。
500年という長い射程での社会の変容を考えてきました。
二年生から本格的に始まった経済学の勉強の中に
歴史的視野をどう入れていけばよいのか、議論しました。
歴史と言えば、暗記するものとおもっていたゼミ生が多かったのですが
少しそのイメージを変えることができたようです。
2.専門演習
(1)4時間目
『水の環境史』の6、7章の検討を行いました。
節水、保水といった考え方が広がったことや
専門家主導の政策決定からの転換といった現象が1970's以降
はっきりと表れてきたことが確認されました。
(2)5時間目
第一次世界大戦再考を継続して行いました。
概説書からの報告では、大戦下の欧米社会が経験した社会変化が
取り扱われました。今まで、遠い存在だったはずの国家が
自分たちの命を直接握るようになっていく過程が明らかにされました。
また第一次世界大戦と日本という観点からの報告は、
日・英米の対立の出発点となっていく過程が明らかにされました。
3時間にわたるゼミですが、毎回、欠席者もなく、
熱心にゼミ生が取り組んでくれていることを大変嬉しく思っています。